スプリットホイールとはどのようなものなのか?
スプリットホイールと言われても、何のことだかわからないバイク好きの方も多いだろう。
これは、リヤタイヤを2つの分割してしまった状態のことだ。
しかも、2つに分割したままバイクを走らせようという、かなり無謀な試みも行われているのだ。
このスプリットホイールが注目を集めたのは、アメリカのYouTube動画がきっかけだ。
スプリットホイールで実際にバイクを走らせた動画がわずか7ヶ月の間に1.2億回もの視聴を記録、世界中のバイク好きの間で話題になり、ここ日本でもその内容に衝撃を受けた人が多数現れたというわけだ。
このスプリットホイールの内容をはじめて聞いたバイク好きの方、あるいは実際に動画を見た人は、まず「これで本当に走行できるのか?」という疑問を抱くだろう。
何しろ、見事にリアホイールが分割されて「半分しかない車輪が2つある」状態になっているのだ。
ホイールはあくまで円の形をしているからこそ回転して地面を走行できるわけであって、それを半分にしてしまったのでは走行できないではないか?というのは当然の疑問だろう。
しかし実際に、そんな無謀なスプリットホイールで走行した動画が存在するのだ。
元になった動画の内容とは?
そもそもこのスプリットホイールが話題になった原因の動画では、ホンダのCBR300Rのリヤホイールを半分に分割し走行を行っている。
実際に走らせている様子はかなり奇妙に見えるのだが、運転している動画の配信者も奇妙な感触を味わっているらしい。
この2つに分割されたホイールが、サスペンションがストロークするたびに接地するような感じになっているのだ。
一応走行はできているものの、やはり激しい振動に襲われてとても快適とは言えないものになるらしい。
動画で配信者は「コーナーに入る気にはならないなぁ」などとも言っており、やはり無謀な試みとということになるのだろう。
しかし絵面的に非常に面白いのは間違いなく、インパクトも絶大、見た目だけでなく走行の様子も豪快&ワイルドなことから、多くの視聴者から評価を受けたらしい。
一方で、最大の問題となる振動さえなんとかすれば、スプリットホイールでも十分に走行に耐えられるのではないか?という意見も見られており、実際にさまざまな工夫を凝らしたうえでなんと高速道路を走行する動画も配信されている。
この試みでは、前回よりは振動を抑えることに成功しているものの、やはり振動を完全に抑えることは難しいことが判明している。
ただ、試行錯誤の成果は確実に得られており、こうした姿勢が「いかにもアメリカンスピリット!」との評価を得ている。
実用性皆無、手間暇かけて純粋に楽しむだけの試みなわけだが、こうした無駄に思える面白いことを試してみるのもバイク好きの醍醐味なのだろう。
もしかしたら、そのうち日本でも実践するライダーが現れるかもしれない。